ゴムくずは産業廃棄物?定義・処分方法・注意点をわかりやすく解説|Tekisetsu

Tekisetsu

廃棄物の適切処理を促進する
情報ポータルサイト

ゴムくずは産業廃棄物?定義・処分方法・注意点をわかりやすく解説

お役立ちコラム

2026/06/02

製造業や建設業、自動車整備業など、日々の事業活動の中で必ずと言っていいほど発生する「ゴムくず」。

一言にゴムくずと言っても、自動車の古タイヤから、製造工程で出る裁断かす、輪ゴム、コンベヤベルトまで、その種類は多岐にわたります。

 

「これって一般ごみで捨てていいの?」

「ゴムくずはすべて産業廃棄物になるの?」

 

このような疑問を持つ担当者の方も多いのではないでしょうか。

産業廃棄物の処理は、法律(廃棄物処理法)で厳格に定められており、誤った処分をしてしまうと不法投棄とみなされ、厳しい罰則を科されるリスクがあります。

 

本記事では、ゴムくずの定義や具体例、処分方法、委託時の注意点について詳しく解説します。

ゴムくずはすべて「産業廃棄物」になるのか?

結論から言うと、すべてのゴムくずが産業廃棄物になるわけではありません。

ゴムくずが産業廃棄物に該当するかどうかは、「どこから発生したか(排出元)」によって厳密に分類されます。

 

産業廃棄物となる「ゴムくず」の定義廃棄物処理法において、産業廃棄物の項目として挙げられている「ゴムくず」は、以下のように限定されています。

 

生ゴム、天然ゴムのくず(製造業、加工業等において生じたものに限る)つまり、ゴム製品の製造工程、加工工程、またはそれらに類する事業活動から排出された天然ゴム・生ゴムの端材やかすだけが、「ゴムくず(産業廃棄物)」に該当します。

「一般廃棄物」になるケース

一方で、オフィスで使い古された輪ゴムや、飲食店の厨房から出る輪ゴム、あるいは一般家庭から出るゴム製品などは、産業廃棄物の「ゴムくず」には該当せず、「事業系一般廃棄物」または「家庭一般廃棄物」として処理する必要があります。

間違えやすい「合成ゴム」と「古タイヤ」の分類

ここで多くの事業者が混乱するのが、「合成ゴム(プラスチックの一種)」と「古タイヤ」の扱いです。

これらは廃棄物処理法上、前述の「ゴムくず」とは異なる区分になるため注意が必要です。

① 合成ゴムは「廃プラスチック類」

現代の工業製品に使われているゴムの多く(ウレタンゴム、シリコンゴム、合成ゴムなど)は、化学的に合成されたプラスチックの一種です。

そのため、これらが事業活動に伴って排出された場合は、「ゴムくず」ではなく「廃プラスチック類」という項目で産業廃棄物になります。

② 自動車の古タイヤは「廃プラスチック類」と「ゴムくず」の混合物

自動車のタイヤは、天然ゴム、合成ゴム、さらに内部のスチールワイヤー(金属くず)などが複雑に組み合わさっています。

そのため、産業廃棄物として処理する際は、一般的に「廃プラスチック類、ゴムくず、金属くずの混合物」として扱われます。

また、タイヤは環境省によって「適正処理困難物」にも指定されており、処理ルートが確立されています。

ゴムくずの処分方法

焼却処理

最も一般的な方法が焼却処理です。

ゴムは可燃性があるため、多くの中間処理施設では焼却によって減容化されます。

焼却後に発生した焼却灰は、最終処分場で埋立処分されます。

固形燃料としてリサイクル

ゴムは発熱量が高いため、固形燃料として再利用されることがあります。

代表例として、

・セメント工場の補助燃料

・ボイラー燃料

・RPF原料

などがあります。

リサイクルが可能な状態であれば、処理コストの削減につながる場合もあります。

マテリアルリサイクル

品質の高いゴムくずは、再資源化されるケースもあります。

例えば、

・ゴムチップ

・ゴムマット

・防音材

・緩衝材

などの原料として活用されます。

 

ただし、異物混入や汚れが多い場合はリサイクルが難しくなります。

ゴムくずを処理委託する際の注意点

許可品目を確認する

産業廃棄物処理業者へ委託する場合は、許可証に「ゴムくず」が含まれているか確認しましょう。

産業廃棄物処理業の許可は品目ごとに取得する必要があります。

そのため、処理業者が産業廃棄物の許可を持っていても、ゴムくずの許可がなければ委託できません。

異物混入に注意する

ゴムくずの中に以下のような異物が混入すると、処理費用が高くなる場合があります。

・金属

・木くず

・コンクリート片

・ガラス

・土砂

可能な範囲で分別を行うことで、リサイクル率向上やコスト削減につながります。

ゴムくずの処理費用の目安

ゴムくずの処理費用は、

・数量

・荷姿

・汚れの有無

・異物混入状況

・地域 など

によって大きく異なります。

 

一般的には、

・コンテナ回収

・収集運搬費

・中間処理費

を合算して見積もりが算出されます。

 

特に大型のゴムベルトやゴムシートは切断作業が必要になるため、追加費用が発生する場合があります。

また、リサイクル可能なゴムくずであれば、通常処理より安価になるケースもあります。

正しい知識でコンプライアンス遵守と環境貢献を

ゴムくずは産業廃棄物の一種であり、業種を問わず事業活動によって発生した場合は産業廃棄物として適正処理が必要です。

 

ゴムホースやゴムベルト、ゴムパッキンなど幅広い製品が該当し、焼却処理だけでなく燃料化やリサイクルが行われるケースもあります。

 

処理を委託する際は、

・ゴムくずの許可を持つ処理業者を選ぶ

・マニフェストを適切に管理する

・異物を分別する

といった点が重要です。

 

ゴムくずの適正処理は法令遵守だけでなく、リサイクル推進や環境負荷の低減にもつながります。

排出事業者として、ゴムくずの正しい分類と処理方法を理解し、適正な廃棄物管理を行いましょう。

本記事に出てきた廃棄物が対応可能な掲載企業は画像をクリック!

【ゴムくず】

 

条件に合う環境創造企業が見つからない場合はお気軽にお問合せください。

 

完全無料で最適な業者をご紹介します。

 

お問い合わせはコチラ → 問い合わせフォーム

この記事の関連記事

ゴムくずは産業廃棄物?定義・処分方法・注意点をわかりやすく解説

製造業や建設業、自動車整備業など、日々の事業活動の中で必ずと…

製造業や建設業、自動車整備業など、日々の事業活動の中で必ずと…

動物の死体の処理は「産業廃棄物」?状況別の正しい処理ルールを徹底解説

散歩道や所有する土地、あるいは事業敷地内で動物の死体を発見し…

散歩道や所有する土地、あるいは事業敷地内で動物の死体を発見し…

動物系固形不要物とは?産業廃棄物となるケースや間違えやすい法分類との違いをわかりやすく解説

「動物系固形不要物」という言葉、聞き慣れない方も多いかもしれ…

「動物系固形不要物」という言葉、聞き慣れない方も多いかもしれ…

動植物性残さとは?産業廃棄物としての分類からリサイクル手法まで徹底解説

食品工場やレストラン、あるいは薬品製造の現場から日々排出され…

食品工場やレストラン、あるいは薬品製造の現場から日々排出され…

繊維くずは産業廃棄物?定義・処理方法・排出事業者の注意点を徹底解説

アパレル業界や製造工場、建設現場、清掃業務などの現場では、ウ…

アパレル業界や製造工場、建設現場、清掃業務などの現場では、ウ…

産業廃棄物としての廃アルカリとは?種類・処理方法から委託時の注意点まで適正処理の重要性を徹底解説

製造業やクリーニング業、食品加工業など、多岐にわたる現場で排…

製造業やクリーニング業、食品加工業など、多岐にわたる現場で排…

産業廃棄物「廃酸」とは?種類やリスク、リサイクル方法を徹底解説

産業活動に伴い発生する産業廃棄物の中でも、「廃酸」は特に厳格…

産業活動に伴い発生する産業廃棄物の中でも、「廃酸」は特に厳格…

産業廃棄物「燃え殻」とは?定義・処理方法・注意点をわかりやすく解説

事業活動に伴って発生する廃棄物の中でも、「燃え殻」は適正処理…

事業活動に伴って発生する廃棄物の中でも、「燃え殻」は適正処理…

新着記事はこちら

新着記事はこちら

ヤマショー金属_スタンダードプラン