産業廃棄物税とは?対象者や金額、4つの課税方式をわかりやすく解説
お役立ちコラム
2024/09/01
産業廃棄物の適切な処理とリサイクルの促進は、持続可能な社会を実現するために重要な課題です。
しかし、産業廃棄物を処理するための施設が老朽化したり、処理能力が限界を迎えたりと、常に改善し続ける必要があります。
この課題解決の一環として導入されたのが「産業廃棄物税」です。
この税金は、産業廃棄物を焼却施設や最終処分場に搬入する際に課税され、排出抑制やリサイクルを推進するための財源として活用されています。
そこで今回は、産業廃棄物税の仕組みや対象者、課税方式についてわかりやすく解説します。
産業廃棄物税とは?

産業廃棄物税は、産業廃棄物を焼却施設や最終処分場に搬入する際に課税される税です。
2001年に三重県で産業廃棄物税が導入されたことをきっかけに、今では27道府県と1市へと導入が拡大しています。
基本的には最終処分場(埋立)への搬入に対して課税されますが、中間処理施設の中でも焼却施設への搬入も課税対象となる自治体もあります。
産業廃棄物税の使い道

産業廃棄物税は各自治体により異なりますが、以下のような内容が多い傾向にあります。
・産業廃棄物の排出抑制やリサイクルを促進
・循環型社会の実現に向けた取り組み
・産業廃棄物の処理体制の強化
産業廃棄物税の対象

産業廃棄物税の課税対象者は、各都道府県内の焼却施設および最終処分場へ産業廃棄物を搬入する排出事業者です。
一部の自治体では中間処理業者も対象となっている場合があります。
中間処理業者も対象に入っている理由としては、排出事業者から集めた産業廃棄物を処理する中間処理業者も、中間処理を行った残渣を最終処分場に搬入して処理を委託しているからです。
中間処理施設から出る処理後物に関しては、中間処理施設が排出事業者となり最終処分場に処理を委託しています。
産業廃棄物税の4つの課税方式

産業廃棄物税は以下の4つの方式で課税されています。
①排出事業者申告納付方式
②最終処分業者特別徴収方式
③最終処分業者申告納付方式
④焼却処理・最終処分業者特別徴収方式
課税方式1:排出事業者申告納付方式
産業廃棄物を最終処分場や中間処理施設に搬入する事業者に対して適用される課税方式です。
この方式では、排出事業者が自分で税額を計算し、各自治体に申告して納付します。
この方式を導入している自治体は以下の通りです。
・三重県
・滋賀県
課税方式2:最終処分業者特別徴収方式
最終処分場に搬入される産業廃棄物に対する課税方式です。
排出事業者や中間処理業者から税を徴収する役割を最終処分業者が担い、「特別徴収義務者」として指定されます。
排出事業者や中間処理業者は特別徴収義務者に税を納付し、特別徴収義務者がこれを取りまとめて各自治体に申告・納付します。
この方式を導入している自治体は以下の通りです。
・北海道
・青森県
・岩手県
・秋田県
・山形県
・宮城県
・福島県
・新潟県
・愛知県
・京都府
・奈良県
・広島県
・岡山県
・鳥取県
・島根県
・山口県
・愛媛県
・熊本県
・沖縄県
課税方式3:焼却処理・最終処分業者特別徴収方式
この課税方式は、産業廃棄物の最終処分業者を対象としています。
税金の徴収方法は申告納付方式で、最終処分業者が産業廃棄物の処分量に応じた税額を計算し、自治体に納付します。
この方式を導入している自治体は以下の通りです。
・福岡県北九州市
課税方式4:最終処分業者申告納付方式
この課税方式は、焼却施設や最終処分場に産業廃棄物を搬入する排出事業者や中間処理業者を対象としています。
最終処分業者特別徴収方式と同様に、焼却業者や最終処分業者が「特別徴収義務者」として指定されます。
排出事業者や中間処理業者は特別徴収義務者に税を納付し、特別徴収義務者がそれをまとめて各自治体に申告し、納付します。
この方式を導入している自治体は以下の通りです。
・福岡県
・佐賀県
・長崎県
・大分県
・宮崎県
・鹿児島県
産業廃棄物税が非課税になる例外

産業廃棄物税は埋立処分場や焼却施設に搬入された産業廃棄物が対象となることが一般的です。
しかし、産業廃棄物税は産業廃棄物の排出抑制やリサイクルの推進を目的としているため、一部の自治体では「再生施設」への搬入は非課税となる場合があります。
つまり、単に産業廃棄物を焼却するのではなく、熱回収を実施している焼却施設や、化石燃料の代わりに産業廃棄物を原料としている焼却施設は、非課税になることが多い傾向にあります。
判断基準は各自治体により異なるため、詳細情報は管轄の自治体にお問い合わせください。
産業廃棄物のお困りごとは「てきせつ」へ

産業廃棄物税は2001年に三重県で導入が開始されて、今では21道府県と1市に拡大しています。
今後も新たに導入する自治体が増える可能性もあるので、まだ導入していない自治体に拠点を置く企業も注意が必要です。
ただし、日常的な業務をしつつ、産業廃棄物の最新情報を収集することは簡単ではありません。
そこで、産業廃棄物のことでお困りの方は、産業廃棄物の適正処理を推進するポータルサイト「てきせつ」にお任せください。
抱えている課題を解決するために必要な適切な業者をご紹介いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
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