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産業廃棄物処理業界における労災リスクとは?他業種よりも多いって本当?

お役立ちコラム

2024/02/02

事業を継続していくうえで労災リスクは避けて通れない課題です。

 

従業員の安全はもちろんのこと、企業としての信頼や事業に必要な許可を失うリスクも孕んでいるのです。

 

そんな労災リスクですが、産業廃棄物業界においてはどうなのでしょうか。

 

今回は、産業廃棄物処理業界における労災リスクについて、他業種と比較しながらわかりやすく解説していきます。

産業廃棄物処理業界は労働災害が多いって本当?

 

産業廃棄物業界は他の業界と比較しても、労働災害の発生率が高い業界です。

 

労災事故が多そうなイメージとして挙げられる建設業や運送業と比較しても非常に高い発生率となっています。

 

なぜ労災リスクが高くなるのでしょうか。

 

要因の一つとして「発生する廃棄物の形が定まらない」ということが挙げられます。

 

特に工事現場などから発生する廃棄物の多くは混合状態で発生するため、廃棄物の中に何がどれくらい含まれているのかもわかりません。

 

また、引き取り現場に到着して初めて状況がわかるということも珍しくなく、積み込みや積み下ろしの作業も担当者のレベルによりクオリティにばらつきが生じ、その分、労災の発生リスクが高まります。

 

さらに、処理する廃棄物の中身が統一されないということは、処理工程をオートメーション化しづらく、どうしても人力で対応しなくてはならない場面が出てきます。

 

廃棄物の処理工程に人力部分が含まれるとその分、労災リスクは高まってしまいます。

産業廃棄物処理業界の労働災害の統計

産業廃棄物処理業界の労働災害について、統計データを見てみましょう。

 

今回は労働災害が発生する頻度を表す「度数率」と、労働災害の重さを表す「強度率」で確認していきます。

 

厚生労働省が公開している令和2年の「労働災害動向調査」によると、次のような結果となっています。

 

▼度数率(発生頻度)

【全産業の平均値】 1.95

【産業廃棄物業界】 6.95

 

▼強度率(災害の重さ)

【全産業の平均値】 0.09

【産業廃棄物業界】 0.48

 

発生頻度に関しては全産業平均値の約3.6倍で、災害の重さに関しては全産業平均値の約5.3倍となっています。

 

産業廃棄物業界の労災リスクの高さが伺えます。

産業廃棄物処理業界における労働災害の事例5選

 

産業廃棄物処理業界では実際にどのような労働災害が発生しているかの実例をご紹介します。

労災事例1:収集運搬車両からの落下

廃棄物の引き取りの際、足を踏み外してしまい落下してしまうという事例です。

 

また、落下だけではなく、積み込み作業時の荷崩れや廃棄物に身体を挟んでしまうといった事例も多くあります。

労災事例2:パッカー車への巻き込み事故

ごみ収集車として有名なパッカー車ですが、巻き込みによる死亡事故が発生しています。

 

廃棄物の投入中に内部で詰まってしまい、手で詰まりを解消しようとして巻き込まれてしまうというケースです。

労災事例3:廃棄物の分別作業時の負傷

積み込み作業時に分別を行うケースもありますが、多くの場合は処理工場搬入後に本格的に分別作業が行われます。

 

その際に、廃棄物に混入していた刃物や火気、密閉物などにより負傷する事故があります。

労災事例4:フォークリフトや重機操縦時の負傷

フォークリフトや重機を操縦し、旋回する際に死角になっていた作業員に気付かず挟まれ死亡してしまう事故が発生しています。

労災事例5:コンベア作業中の負傷

コンベアをはじめとする処理プラントでの作業中に誤って身体が巻き込まれてしまう事例です。

 

常に廃棄物が流れてくるので、流れ作業の中で詰まった廃棄物を取り除くといったようなイレギュラーな対応を行い、事故につながるというケースが多いです。

労働災害の削減に有効な取り組み3選

 

労働災害を削減するためにはどのような取り組みが有効なのでしょうか。

取り組み1:リスクアセスメントの実施

最も有効なのは、リスクアセスメントを導入し、活用していくことです。

 

リスクアセスメントとは、労働災害防止措置を決定するための一連の手順のことです。

 

現場で発生する事故リスクや人体への有害性リスクの特定、リスクの定量化と優先度の設定、そして設定したリスクの低減措置を決定して、労災リスクを低減していきます。

 

リスクアセスメントについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

労働安全衛生法の改正が産業廃棄物業界に与える影響とは?

2022年5月に労働安全衛生法の一部が改正され、化学物質管理…

 

詳細をみる

取り組み2:排出事業者への廃棄物分別の徹底依頼

労災の削減は自社のみの活動では足りず、排出事業者の協力も不可欠です。

 

分別が徹底されると、処理工程の多くの部分で労災リスクが低減されます。

取り組み3:実例紹介による社員教育

自社で発生した労災だけでなく、同じ業界で発生してる労災事例を定期的に共有していきましょう。

 

具体的なイメージを持つことで効果的に労災リスクを下げることができます。

安全な労働環境を整えるために「てきせつ」がサポートします

 

産業廃棄物処理業界の労災リスクは全産業に比べて非常に高い水準にあります。

 

危険と隣り合わせであることを認識しつつ、リスクアセスメントを活用しながら具体的なリスク低減対策を実施していきましょう。

 

「てきせつ」では、廃棄物の処理方法だけでなく、リスク管理についてもわかりやすく発信しています。

 

リスクアセスメントに関する疑問や困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください。

 

>>【無料相談】てきせつへのお問い合わせはこちら

https://tekisetsu.co.jp/contact/

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